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絵本『しずかなおはなし』を紹介

イラストレーターの五島夕夏さんによる絵本紹介YouTubeチャンネル「五島夕夏の絵本チャンネル」

今回紹介するのはこちらの絵本です。

しずかなおはなし (世界傑作絵本シリーズ―ソビエトの絵本)

 

ロシアの絵本『しずかなおなはし』。

作者は、サムイル・マルシャークさんとウラジミル・レーベデフさんという舌を噛んでしまいそうな名前の人たちです。

 

1963年に発行されたロングセラーの有名な絵本なので、いま大人の人も、小さい頃に見たことがあるという人が多いかもしれませんね。

 

五島さんは小さい頃この絵本をお母さんに読み聞かせてもらったけど、実を言うとそのときはあまり響かなかったんだって。

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というのも、出てくるはりねずみがやけにリアル。

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キャラクターのような、(五島さんいわく「キュルン☆」みたいな)デフォルメされたデザインではありません。

色使いも、どよーんとした緑色や茶色などが主体。

絵本に対してファンタジーやカラフルなものを期待していた小さい頃の五島さんは、これらの絵を見てさみしい気持ちになっちゃった。

 

その後五島さんは、高校生になって再び本屋さんでこの絵本に出会いました。

そのとき何気なく読んでみると、じんわりとしみわたるようなあたたかさを感じ、はじめてこの絵本のよさが分かったんだって。

 

そして大人になったいま、仕事や人間関係……都会の生活に疲れたときにこの絵本をひらくと、とっても静かな気持ちになって読めて、気持よく終われる。

 

小さいときと、高校生のときと、いま。読む年代ごとに感想が変わったという五島さん。きっとこの先もまた違ったよさがにじみ出てくる、じわじわとしみわたるような作品です。

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『しずかなおなはし』というタイトルであるとともに、おはなしの冒頭はこんな文になっています。

ちいさな こえで よむ おはなし。
そっと そっと そっと……
はいいろの はりねずみたちの
しずかな しずかな おはなし。

サムイル・マルシャーク著・ウラジミル・レーベデフ絵(1963)『しずかなおはなし』

 

五島さんに読み聞かせをしてくれたお母さんも、優しい小さな声で読んでくれたそう。

おはなしのなかで、こわい顔をしたオオカミが出てきてハリネズミがあぶない目に合うシーンがあるけど、そんなときも、ハリネズミの気持ちになって静かに息をひそめながら見守りたくなるような迫力がこの絵本にはあるといいます。

 

五島さん自身も、もし結婚して子どもが生まれてこの絵本を読んであげるとしたら、寝る前に小声で読んであげたいと語っていました。

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五島さんの描くイラストはとってもカラフルで、この絵本とは対極にある印象。

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だけどいつかはこの絵本のような、色だけじゃないインパクトで物語を盛り上げる絵を描けるようになれたらなぁと思ってるんだって。

 

はりねずみたちの静かな表情と、小声で読み聞かせたくなる文章。

大人の人にもおすすめの、この先もずっと読みたくなる一冊です。

 

動画で詳しく紹介しています。

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